(この匂い、祐巳は分からないのだわ…)
本人である祐巳は全く気付いていない様子だったが、他人である祥子にはすぐに分かった。
祐巳の部屋に入ると、途端に何とも言えない独特の甘い香りが漂ってきた。
(なんていい匂い…)
祐巳が毎日寝起きをし、家にいる間のうち大半を過ごしている場所。
言ってみれば“祐巳の巣”である彼女の部屋は、
フェロモンがむんむんに充満していて、祥子をたまらない気持ちにさせた。
「お茶を用意してきますね」
そう告げて、祐巳は一旦部屋から出てゆき、祥子が部屋に残された。
祐巳のいない祐巳の部屋。
夢のような状況がたちまちに作り出された。
もちろん、こうなることは予想していた、
というより期待していたので、祥子が次に取る行動も決まっていた。
祥子はいそいそとベッドの傍に座ると、腕を伸ばして布団に触った。
(祐巳のベッド…このベッドで、毎晩私の夢を見ているのね…)
きっとそうに違いない。
絶対そうに決まっている。
(だって私も、毎晩祐巳のことを…あぁ、祐巳ぃっ!!)
感極まった祥子は布団を持ち上げると、シーツとの隙間に頭を突っ込んだ。
そして胸いっぱいに空気を吸い込んだ。
「ずほ〜〜〜〜」
およそ祥子が発しているとは思えないようなものすごい音を立てながら、
掃除機のように祥子は吸った。
(ゆ、祐巳のにほひーっ!!)
予想した通り分厚い布団で閉ざされた内部の空間には、
今朝祐巳が残していった香りが、ほとんどそのままの良好な保存状態で残されていた。
その香りは、部屋全体に漂っているものより数段濃かった。
「ほあぁぁ…」
残り香を吸い尽くしてからベッドの中から頭を抜くと、祥子は恍惚となった。
余韻でユラユラと頭を揺らしていると、
静電気ですっかり逆立った長い黒髪から一本、ふわりと毛が抜けて祐巳の枕の上に落ちた。
(あら、いけない…)
それを拾おうとした祥子は、枕の端に付いている別の毛に気が付いた。
(こ、これは…!)
茶色い細い髪の毛は、明らかに祐巳のものだった。
今朝方、祐巳が落としていくまでは、確実に祐巳を構成していた一部分。
(これは宝物にしましょう…)
祥子は自分の毛を拾ってから、祐巳の毛を慎重につまみ上げ、
それをハンカチに包んで大事に仕舞った。
(うふふ…思いがけない収穫…)
祥子は顔をほころばせながら、他に何かないだろうかと部屋の中を見回した。
この部屋にある全ての物に、祐巳の手が触れているという事実。
あれも、これも、それも、みんな、祐巳の指紋付き。
それだけで祥子にとっては、お金で買える他のどんな高価なものよりも、価値があるように思えた。
(引き出しの中には、何が入っているのかしら…)
湧き上がる知りたいという欲求に、祥子は抗えなかった。
別に、大したものでなくても良い。
とにかく、祐巳が引き出しの中に仕舞っているものを、何でも良いから見てみたかった。
祥子がドキドキしながら引き出しの一つを開けてみると、
そこには小さなおにぎりのように丸められた物体が、規則正しく詰め込まれていた。
(!)
なんと、いきなり大当たりだった。
(こ、こここ、これは祐巳のパンツーっ!!)
そんなつもりではなかったのに、実は一番興味のあった物を、一発で引き当ててしまった。
(ゆゆ祐巳ったら、こんなに分かりやすい場所に下着を隠しておくなんて、
本当は私に見つけてほしかったのね?!そうなのね?!
ハァハァ。もぉ、祐巳ったらいけない子っ…)
綺麗に小さく畳まれたパンツ。
日替わりで祐巳の可愛いお尻を包み込み、アソコの部分が四六時中密着している布。
洗濯済みとはいえ、途方もないほどの興奮を覚えた。
(いろんな色…シマシマのもあるわね…)
鼻息を荒くしながら祐巳の下着コレクションを眺めていると、祥子はある考えを抱いた。
(これだけあるのだから、一枚くらい拝借しても、平気ではないかしら…?)
何とも都合の良い、金持ちの典型的な発想。
三枚で千円の安物パンツを大事に管理している祐巳なのだから、
例え一枚だろうが無くなればすぐに気が付くに決まっているのに、
あまりにパンツを欲するあまり、そういう常識的な思考すら祥子は出来なくなっていた。
(この、奥のほうにある、白いのを、一つだけ…)
もちろん、盗むつもりはない。
ほんの少し、借りるだけ。
祥子が手に取ったのは、いかにも履き古したという感じの、ヨレヨレになったパンツだった。
これならば、無くなったとしてもただちに祐巳を困らせることはないだろう。
祥子はそのパンツを開いてみた。
ヨレヨレとは言えきちんと洗濯されていて、明るい白さを保っている。
けれども布の内側をよく見てみると、
アソコが当たっていたと思われる部分に、うっすらと染みが付いていた。
何度も履くうち、落ちなくなってしまった汚れだった。
(いやだわ、祐巳ったら…)
あんなに可愛い祐巳が、パンツを汚しているなんて。
(こんなになるまで、何回くらい履いたのかしら…)
祥子は思わず、パンツを鼻先へ近づけた。
(ダメよ、いけないわ…そろそろ祐巳が来てしまう…)
家に帰ってから、一晩かけてじっくりと楽しめば良い。
どうせ借りるのだから。
けれども、思いがけずに汚れていた祐巳のパンツ、
果たして匂いも残っているのかという重要な点を、
一刻も早く確かめてみたくて、辛抱できなかった。
祥子は汚れた部分を鼻に押し当て、匂いを嗅いでしまった。
「クンクンクン、ス〜ハ〜、ス〜ハ〜」
(あぁ…これが祐巳の恥ずかしい匂い…)
洗剤の香りでごまかされそうになるが、うっすらと匂いが残っている。
いや、それともただの気のせい?
いやいや、確かに何か匂いが残っている!
祥子は夢中になって嗅いだ。
自分の鼻息のせいで、近づいてくる祐巳の足音には、全く意識が向かなかった。
とうとう祐巳がお茶菓子を持って、部屋に戻ってきてしまった。
「お待たせしました、お姉さま。…お、お姉さま?!」
ドアを開けた瞬間、祐巳は仰天してお盆を落としそうになった。
下着を入れている引き出しが開けられていて、
その前で祥子が座り込み、パンツを鼻に押し当てて匂いを嗅いでいる。
一目で、何が起こっていたのか理解できた。
「ゆ、祐巳?!ああっ、こ、これは違うの、違うのよ、祐巳…」
言い訳のしようがない状況に、祥子は狼狽した。
「お姉さまっ」
すると祐巳は祥子に駆け寄り、弁明の言葉が続かない彼女を、ぎゅうっと抱きしめた。
「いいんです、お姉さま。全部、分かっていますから」
祐巳は目を潤ませていた。
(潔癖症のはずのお姉さまが、
こんなに履き古した私の汚いパンツに興味を持ってしまわれるなんて…
やっぱり、ふたなりのせいなのだわ…)
祥子がこんなことをする原因を、祐巳は理解していた。
祥子はふたなりだったのだ。
それも、陰嚢まで付いている完璧な半陰陽。
それで精子がたくさん作られてしまうものだから、
正しい頻度で溜まった精子を処理してあげないと、
こうやって変態しか思い付かない行動に走ってしまうのだ。
その頻度というのは、少なくとも一日一回。
つまり、祥子は基本的にいつも変態なのである。
事情を分かっている祐巳はそんな時、祥子を叱ったりはせず、
まるで母親のように、甲斐甲斐しく下のお世話をしてあげるのだった。
「おいたわしいお姉さま…今、祐巳が楽にして差し上げます」
さぁ立ってください、と祥子は促された。
ペニスが勃起しているせいで、スカートが変な形になっていた。
祥子は裾を自分で持ち上げた。
ペニスはすっかりパンツからはみ出して、ピンク色の先端がツヤツヤに張って光っていた。
「お姉さまの、こんなになってしまわれて…私がお茶なんて用意していたからですね…」
祐巳はそう言いながら、祥子のパンツを膝まで下げた。
締め付けを失ったペニスが、ビクンビクンと祐巳の顔の前で激しく跳ねた。
「不出来な妹をお許しください…」
祐巳は暴れるペニスの根元に左手を添え、
少し余っている包皮を右手で優しく剥いてから、先端にチュッとキスをした。
鈴口からにじみ出ていた透明な汁が、祐巳の桜色の唇との間に糸を作った。
「はぁぷっ…」
それから祐巳は小さな口をいっぱいに広げて、祥子のペニスを頬張った。
敏感な先端を舌の上に乗せてから、プルプルした唇で段差のところを締め付けた。
「あぁぁ、祐巳ぃ…」
祥子が気持ち良さそうな声を出す。
祐巳は両手で祥子のお尻を持ち、自分のほうに引き寄せた。
そして口の中にたっぷり溜めた蜜のように甘い唾液に祥子のペニスを浸しながら、
トロトロの舌で先端を撫で回し、同時に頬もすぼめて、丁寧にしゃぶり上げた。
あまりの快感に、祥子の膝が震えた。
「おねえさまぁ…出そうれふかぁ…?」
祥子を見上げて祐巳が問いかけた。
祥子は小鼻を膨らませながら、声を上ずらせて告げる。
「で、出そう…もう少しで、出そうっ…」
「いいれふよ、このままらしてふらはい」
祐巳は祥子をじーっと見つめながら、小刻みに強くペニスを吸った。
ジュッ、ジュッ、ジュッ、ジュッ、と激しい音が立った。
「はぁうっ…ゆ、祐巳いっ…!!」
愛くるしい大きな瞳で見つめられながらのバキュームフェラに、祥子は一瞬で悩殺された。
ぎゅーんと陰嚢が収縮し、小さく丸まってペニスの根元にくっ付いた。
「ああっ、あっ、あっ、出るぅぅ!!」
祥子の声と共に祐巳の口内でペニスが脈打ち、大量の精液が溢れ出した。
祐巳は舌の裏側で飛び出してくる精液を受け止め、上手に口の中に溜めていった。
「ほぉぉ…あぁぁ…」
祥子は半開きになった口から声を漏らした。
一番気持ちがいい先端を、温かくてフワフワトロトロした祐巳の口内に突っ込みながらの射精は、
言葉にならないほどの快感だった。
祥子はペニスを激しく脈打たせ、たくさんの精液を発射した。
ビュルッ…ビュルッ…ビュッ…。
やがて勢いが弱くなると、張り詰めていたペニスがゆっくりと硬さを失っていった。
それに合わせて祐巳が唇の締め付けを強くすると、
その刺激で祥子のお尻の肉がビクンビクンと上下に動いた。
祐巳は精液をこぼしてしまわぬよう唇をすぼませながら、チュルンとペニスを吐き出した。
そして、精液を飲んだ。
「ングッ、ングッ、ゴクンッ。…すごく濃いです、お姉さまの。
ゼリーみたいに、プルプルしてて。…あ、また出てきました」
前反りになり頭を垂らしている祥子のペニスから、
尿道に残っていた精液がトロリと出てくると、
祐巳は唇を突き出してそれをチュゥッと吸い取り、再び飲んだ。
「こんなに溜めてらしたら、お辛いのは当然です。次からは遠慮なさらずに、仰ってくださいね?」
「ありがとう、祐巳。おかげで落ち着いたわ…」
「いえいえそんな。ふたなりの症状が少しでも良くなるように、
これからも一緒にがんばりましょうね、お姉さまっ」
「え?…そ、そうね?!」
祐巳が色々と世話をしてくれるようになってから、症状はむしろ悪化しているように思えた。
だが、それもまた良い。
ふたなりをこじらせてすっかり元に戻らなくなった祥子は、
祐巳の献身的な下のお世話を受けながら、幸せな日々を送るのである。
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