夕方、華が食材を調達して帰宅すると、
カーチャは何かとても良いことがあったかのように上機嫌だった。
「おかえりなさい、お姉さまっ」
カーチャはいつもの女王様ではなく、
無邪気な少女として振舞いながら、玄関で華を出迎えた。
(か、可愛いっ!!)
華は思わず胸をときめかせた。
カーチャは今しがた地上に舞い降りてきた天使のようだった。
「ねぇ、お姉さま。今日の夜ごはんを何を作ってくださるの?」
「えっと、カレーライス、なんだけど…」
「わぁ、嬉しいっ」
料理のレパートリーが少ない華は、
小学生でも作れるしょうもない食事しか用意できないのだったが、
カーチャは無邪気にはしゃいでみせた。
華の腰は砕けてしまいそうだった。
カーチャは華の腕に絡みつくようにして、
小柄な体をすり寄せながら、上目遣いに華を見つめた。
「あのね、お姉さま。お留守番をしている間、
カーチャ、少し退屈だったから、お部屋のお掃除をしていたの」
「へ、へぇ、そうなんだ、えらいわね…?」
「うふふっ。それでね、お掃除をしていたら、とっても面白いものを見つけたのよ。
それをお姉さまに見せたいな、って思って、待っていたの。
ほら、早くこっちに来て、早く早くっ!」
「え?え?」
いまいち理解できずに戸惑う華の腕をカーチャは構わずに引っ張って、リビングへ連れていった。
そして、テーブルの上を指差した。
「ほら、あれなのだけれど。うふふっ」
嬉しそうにカーチャが指差す先を見て、華は買い物袋を放り出して飛び上がった。
「んに゛ぁあ!!」
テーブルの中央には、巨大な桃のような形をした重量物が、ドデンと置かれていた。
「あ、あ、あれは!!」
それは華の所有物だった。
そしてそれはふたなりにとって、所有していることを絶対に他人に知られてはいけない、
死ぬほど恥ずかしいものだった。
ましてや奴隷の身である華ならば、主人の許可が確実に必要な類のものだった。
「あれ、お姉さまのものよね?」
「あ…あわ…あわわ…」
「どういうことか説明なさい」
「ひ、ひぃぃぃ…??!!」
カーチャは一瞬で豹変した。
ついさっきまでの無邪気な少女の姿はどこにもなく、
華の前にはいつもの女王様が一人、たたずんでいた。
「あんたのクローゼットに、これがタオルをかけて隠してあったわけ。一体何なのこれは?」
「あ…あ…あ…」
華は口をパクパクさせて狼狽した。
薄ピンク色で、柔らかくて弾力のあるゴムで作られた、女の尻と性器を忠実にかたどった物体。
すなわち、等身大の据え置き型オナホール。
それはカーチャと出会う以前に華がこっそり通販で購入し、自らを慰めるために使用していた品だった。
もちろん、カーチャとの生活が始まった後も、使用は継続していた。
「あの…これは…わ、私の…オナホール…です…」
華は真っ赤になりながら告白した。
「まったく、こんなものを隠れて使っていただなんて。
確かに今まで、あんたの“そっちのほう”はぜんぜんいじってあげていなかったけれど、
本当はすごく溜まっていたのね?」
「は、はい…実は、持て余していましたぁ…」
縛られたり、鞭で叩かれたり、搾乳機で無理やり乳を搾られたり、
舌でカーチャにご奉仕したり、散々可愛がってもらってはいたけれども、
しかしふたなりの華にとっては、それだけではどうしても解消できない別の欲求があったのだった。
「で、このオナホールを使って、私を四つんばいにさせて後ろから犯すことを想像しながら、
夜な夜なオナニーに耽っていたというわけ?」
「ご、ご、ごめんなさい、カーチャ様ぁぁ…」
華は床にひれ伏し、ガタガタと震えた。
「立ちなさい、華」
「は、はいぃぃ…!」
華は涙と鼻水を垂らしながら慌てて立ち上がり、“気を付け”の姿勢をした。
「パンツを脱ぎなさい」
「は、はいぃっ…!」
女王様の命令は絶対であり、なぜ?という理由の説明は不要なのである。
「し、失礼します…!」
華がスカートを脱いで勢い良くパンツを下ろすと、勃起している途中だったペニスがぷるんと飛び出た。
華はそれに構うことなく足を上げてパンツを手早く抜き取ると、再び“気を付け”の姿勢をとった。
「プッ、アハハハッ。これは何?この状況で半勃ちになるなんて、本当にどうしようもないマゾね、あんたは」
「むふぅ、むふぅ…」
カーチャに嘲られ、華はプルプルと震えながら鼻息を荒くさせた。
ペニスはその間も勝手に勃起を続け、ムクムクと膨張していった。
平常時は包皮で隠されている敏感な先端が、まるで指で剥くようにズルリと露出し、
エラを張り出させ硬くて弾力のある亀頭を作りながら角度を増し、真上を向いて全体がパンパンに張り詰めた。
「あらあら、本当に勃っちゃった」
「ご、ごめんなさいカーチャ様…」
「さて、これからどうしようかしら。拾った野良雌犬が妙な癖を覚えていてしまったわけなのだけれど。
飼い主である私は、どうやってあんたを躾け直してあげようかしら。フフフッ」
カーチャは楽しそうに言いながら、スカートの下から手を入れ、白いパンツをスルリと下ろした。
「カ、カーチャ様?!」
華が目を見開いた。
「いったい何をなさるんですか?!」
「すぐに分かるわ」
パンツを脱いだカーチャは、そう言うとイタズラな子猫のように軽やかにテーブルの上に乗った。
そしてオナホールの隣で四つんばいになり、腰を低く落として、お尻をツンと高くさせた。
「あああ?!カーチャ様ぁっ?!」
カーチャの短いスカートが腰までハラリと捲れて、お尻が剥き出しになった。
華が日頃カーチャのことを想像しながら密かに愛用していたオナホールと、
本物のカーチャのお尻が二つ並んで、揃って華のほうに向けられていた。
それはあまりに刺激的過ぎる光景だった。
「どう、華?こういうのが、お望みだったんでしょう?」
「え?!あ?!はい?!そうなんです?!」
華はペニスをビクンビクンと跳ねさせて喜んだ。
「“生”のオナホールを、使ってみたい?使ってもいいのよ?」
「い、いいんですか?!本当にいいんですか、カーチャ様っ?!」
「でもね、私のお尻、ゆうべお風呂に入ったきりだから、少し汚れているかも。
それでも構わないなら、使っていいけど?」
「い、いいえ、むしろ汚れているほうが好きなんですっ!!」
「アハハッ。さすが変態ね。いいわよ、ならいらっしゃい。私のお尻を好きに使わせてあげる」
「あぁぁああカーチャ様ーー!!!」
華はまっしぐらにカーチャのお尻を両手で抱き寄せ、ほお擦りした。
それは彼女が愛用しているオナホールより一回りほど小さく、
剥きたてのゆでタマゴようにプリンとしていて今にも弾けそうだった。
そして透き通る白い肌は、磨いたようにスベスベしていて、甘い香りを漂わせていた。
「あぁぁ…カーチャ様のお尻ぃぃ…アソコも、お尻の穴も、全部丸見えですぅぅ…」
華はカーチャのお尻のお肉を左右に広げ、その眺めに感動した。
アソコを舐めてご奉仕をした経験は何度もあったが、
カーチャがこういう無防備な体勢になって、全てが丸見えの状態でお尻を華に晒すのは、初めてのことだった。
「うふふっ。本当に好きなのね…」
カーチャは顔をうっすらと上気させていた。
「な、舐めてもいいですか、カーチャ様?!舐めたいですっ!!」
「ンッ…いいわよ、いつもみたいに、ご奉仕なさい…あぁんっ!」
カーチャが言い終わるよりも前に、華はそこにしゃぶりついた。
「ジュルッ、ジュルッ、はふはふ、レロレロ、チュッ、チュッ…」
「あっ、あぁんっ、そう、上手よ、華…」
カーチャは首を反らし、うっとりした。
華はカーチャのお尻に顔を埋め、夢中で舐めた。
普段とは前と後ろの位置関係が逆になっているわけなので、
舌を伸ばすと、まず自然にお尻の穴に当たった。
華は興奮してその小さな部分を丸を描くようにレルレルと執拗に舐めまわし、
それからいつものように割れ目をペロペロと舐めて、熱心にご奉仕した。
「あぁぁっ…やぁぁんっ…」
カーチャはとても可愛い声を出してお尻を震わせた。
華が割れ目に優しく舌を入れて内側の粘膜を撫でまわすと、
やがて甘くて少し苦い愛液が、トロリと溢れ出してきた。
「カ、カーチャ様…もう入れてもいいですか…?」
「ん…?もっと舐めてくれないの?」
「すみません、我慢できないんですっ…」
「フフッ。そう。じゃあ入れていいわ」
カーチャは前を向いたまま答えた。
「は、はいっ…」
華はバキバキになったペニスを左右に揺らしながら、テーブルの上に乗っかった。
そしてカーチャのお尻の前でしゃがみ、股を全開にして、体勢を作った。
「い、入れますっ…」
カーチャのお尻を左右からしっかり捕まえながら、ペニスを割れ目に押し当てた。
少し力を加えると、入り口の周囲が卑猥に盛り上がりながら、ヌプッ、と先端を飲み込んだ。
さらに力を加えると、ズルリと一気に根元まで咥え込まれた。
「あ、あ、なにこれ、気持ちいいぃ…」
それが、初めて挿入した感想だった。
華は顔を歪ませ、小さな声で呟いた。
鳥肌が立ちそうなくらいの感触で、変に騒ぐことが出来なかった。
「どう?オナホールとは違うでしょ?」
カーチャは振り向いて、平然とした様子で問いかけた。
「あ、あんなものとはぜんぜん比べ物になりませんっ…!
ああっ、信じられないくらい気持いいよぉ…!」
温かくて、柔らかくて、ヌルヌルしていて、そしてなにより、“詰まっている感じ”が素晴らしかった。
いくら外側の造形が良くても所詮膣の部分はただの筒でしかないオナホールとは、
比べるのもバカバカしいほどだった。
入れただけで、華は既にとろけてしまっていた。
「はぁ、はぁ、ああ、これ最高ぉ…」
「どうしたの、華。入れただけで終わってはダメよ?ちゃんと動きなさい?」」
「は、はひ…動きましゅ…」
カーチャに促され、華はピストンを試みた。
動き方は、心得ているつもりだった。
なのでとりあえず、根元まで入っているペニスを、先端だけが残るくらいにして、抜いてみようとした。
「くっ、うぅっ…」
華は足を踏ん張り、お尻を力ませながら、慎重に腰を引きはじめた。
「ほぁぁぁ…」
カーチャの内部から白っぽい愛液で汚れたペニスがズルズルと引き出された。
「…ほ、ほぁっ?!」
だが半分くらい抜いたところで、急に華の動きが止まった。
(や、やばい!!)
その時点で、既に手遅れであることが本人には分かった。
「ごめんなさいカーチャ様、出ちゃいそうです!!」
華は急いで報告した。
「え?」
いきなり絶頂を告げられ、さすがのカーチャも驚いた。
「いくらなんでも早すぎるわよ。我慢なさい」
「は、はいっ、我慢しますぅっ…うっ、うはぁっ、ごめんなさい、やっぱ無理です、もう出ますっ!!」
「えぇ?ちょっと、本当に?!」
「出ますぅぅぅっ!!!」
「あ、こらっ…」
ビュルルルルーッ!!ビュビューッ!ビューッ!ビューッ!
ビュッ!ビュッ!ビュッ!ビュッ!ビュビッ…ビュッ…ビュッ…ビュル…。
華のペニスが激しく十二回ほど脈打った。
時間に直すと、十秒もかからなかった。
「あぁぁ…で、出ちゃいましたぁ…」
あっけなく射精してしまった華は情けない声を出した。
ペニスはみるみる硬さを失ってゆき、カーチャの膣からズルリと押し出されてしまった。
が、華の出した精液はあまりにも濃くて糊のようだったので、カーチャの割れ目からは何も滴らなかった。
「気持ち良かったよぉ…」
あまりの快感に華はすっかり力が抜けてしまい尻餅を付いたが、そこはテーブルの端だった。
「ふぎゃぁっ?!」
お尻が滑り、華は床に落ちてしまった。
「ちょっと、大丈夫、華?」
カーチャはびっくりして体を起こし、転がっている華を見た。
「へ、平気です…」
華は後頭部を押さえながら足を広げた間抜けな格好で答えた。
「もう、そんなになるほど気持ちよかったの?」
「は、はい…最高でした…」
「フフフッ。喜びなさい、華。その役立たずのふたなりチンポで、
これから毎日私に“ご奉仕”させてあげるから。もちろん、今までの調教とは別メニューでね」
「はわぁぁ…嬉しいです、カーチャ様…」
華は姿勢を正し正座をしてカーチャを見上げ、感激で目を潤ませた。
「ただし、その代わりオナホールなんてくだらないものはもう二度と使ってはダメよ?
もっとも、一度本物を味わってしまったら、
あんなゴムの塊に穴を開けただけの代物なんて、とても使えたものではないでしょうけど」
「は、はい、もう絶対に使いません!あれは、次のゴミの日に処分します!!」
「あら、それは素敵ね。でもね、華?
据え置き型オナホールを無造作にゴミ集積所に出したりしたら、きっとバラバラ死体と間違われて、
ちょっとした警察沙汰になってしまうわよ?そうなったら、華が出向いてきちんと自己申告しなさい?
『これは私の捨てたオナホールです』って。うふふふっ」
「ひぃぃぃ…」
「まぁでも、私のせいで大恥をかかされるのは、あなたにとってはご褒美ですものね?」
「は、はい、ありがとうございましゅぅぅ…」
自分に待ち受けている壮絶な屈辱を想像し、華は歓喜で肩を奮わせるのだった。
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