【このSSはかなりヒドイ内容です、ご注意ください】

「ジャララ〜ッ、ジャジャジャ、ジャ〜ラララ〜リラ〜ッ♪」

凸守が機嫌良くスキップしながら家に帰る途中、公園の前に通りかかると、
濃緑の葉ばかりを茂らせたツツジとサクラの木の間から、
丹生谷が亡霊のように音もなくユラァと現れて、行く手を塞がれた。

「おおう?!」

あたりは既に薄暗い。
凸守は一瞬、不審者と間違えて身構えた。
いくら知り合いだろうが、帰り道を待ち伏せなどという不気味な事をされれば、
それでなくとも警戒するのは当然だ。

けれども、丹生谷の両手にはチアリーディングで使うポンポンが付けられていた。

「ふっふっふ、偽モリサマーめ、おまえも懲りないデスねぇ!」

それですっかり前回の続きだと思い込んだ凸守は、
ミョルニルハンマーと称す自身のトレードマークの長いツインテールをくるくるとまわし始め、
頓狂な声を上げた。

「…モリサマー言うな」

俯いた丹生谷が、ボソッと言った。

「あ〜ん?偽モリサマーを偽モリサマーと呼んで何が悪いデース!」

凸守は楽しそうにぴょんぴょん跳ねながら、ツインテールをますます速く回した。

「…チッ」

まるでツバを吐き捨てるように下品な仕草で舌打ちした丹生谷は、
つかつかと凸守に歩み寄り、ポンポンの付いた両手を胸の前で構えた。
その意味ありげな動作は凸守をとても喜ばせた。

「おおう!来るがいいデス、偽モリサマー!また今日も返り討ちにしてやるデース!」

凸守はワクワクして丹生谷の先手を待った。
すると丹生谷は期待に応えるように顔を上げ、ものすごい声で叫ぶと同時に、
胸の前で構えた右腕を凸守の顔面めがけて勢い良く突き出した。

「モリサマー言うなああああっ!!!」
「へぶあっ?!」

凸守にそれを避ける猶予は無かった。
いや実際には何が起きたのか分からなかった。
まさか殴られるとは夢にも思っていなかったのだ。

「ひっ…あ、あうぅ…」

激しい衝撃を受けて後方へよろめくと、直後にキーンとした痛みが鼻から顔全体へと広がった。

「い、痛い…痛いデス…」

凸守はそのまま尻餅をつき、両手で鼻を押さえながら地面にうずくまった。

「…なんだ、一発でもうおしまい?」

薄ら笑いを浮かべた丹生谷の、やや残念そうな声がした。
勢い余ってポンポンが落ちた彼女の右手には、メリケンサックが銀色に光っていた。

凸守のツインテールを束ねて一本にまとめ、
丹生谷は彼女を公園の奥にあるトイレにズルズルと引きずっていった。
もはや凸守に『ごっこ遊び』を続ける気力などなく、床の上にうずくまり痛みに呻き続けた。

「鼻が折れたデス…鼻が折れましたデスよ…」
「バーカ。鼻血も出ないのに折れてるわけないでしょ。
それにあんたのその低い鼻なんて、潰れて無くなったところで、
別に今までと大して変わらないんじゃない?」

腕組みをして丹生谷が、ツインテールをグシャッと踏み付け、凸守を脅かす。

「ひうぅぅぅ…」

凸守の小柄な体がますます小さく丸まった。

「フフフフ」

丹生谷はその反応に満足げな笑みをこぼした。
青ざめている凸守とは対照的に彼女の頬は赤みを帯び、得体の知れない興奮を感じているようだった。
丹生谷はしゃがんで、うずくまる凸守の短い前髪を掴み顔を上に向かせた。

「どうして自分がこんな目に遭わされるのか分かる?
だって全部、あんたが悪いのよ。
せっかく新しい自分に生まれ変われたはずなのに、あんたの登場で全て台無し。
忘れたのに、忘れたいのに、あんたが忘れさせてくれないのよ。
殺したいほど大っ嫌いなモリサマーっていう過去の自分をね!」
「へぅ…な、なんで、おまえは、偽モリサマーじゃぁ…」
「だ!か!ら!私が本物のモリサマーだって何回も言ってんでしょ?!」
「そ、そう…デスか…」
「ああもう、本当にむかつく!なんなのこのバカ中坊?!
いっそこのまま、マジで殺してあげましょうか!?
ああでも、別に殺さなくたって、 誰か見分けが付かなくなるくらい顔をグチャグチャにすれば、同じことかしら。
そのほうが、簡単だし。ねぇ、あんたはどっちがいい?」
「ひぃぃぃぃ…ど、どっちも嫌デスぅ…」

恐怖で見開かれた青い瞳から大粒の涙がポロポロとこぼれた。
それは宝石のように美しかった。
丹生谷はゴクリと喉を鳴らし、その涙を指先で受け止め、自分の口へと運んで舐めてみた。
それから涙で濡れた彼女の頬を両方の手のひらで左右から包み込むようにして、問い掛けた。

「殺されるのも、顔をグチャグチャにされるのも、両方イヤ?」
「は、はぃぃ…」
「だったら、私の言うこと、なんでもする?」
「はい、やります…デス…」

丹生谷の鼻息がどうして荒くなっているのか、凸守には皆目見当がつかなかった。
が、丹生谷本人は自覚していた。
彼女は完全なサディストとして覚醒したのだ。

「あんた、キスしたことある?」

今や丹生谷にとり、凸守は憎悪の対象であると同時に、激しい欲情の対象でもあった。

「な、ないデス…」

なぜそんなことを尋ねられるのか分からぬまま、凸守は答えた。

丹生谷はニヤァと笑った。
彼女の口の中で、ネットリとした唾液がたくさん糸を引いているのが見えた。

「ひっ…」

凸守は目をギュッと閉じた。
丹生谷の生温かい息が鼻先に吹きかけられて、次いで唇が押し当てられた。

「んむぅ?!」

凸守は息を止めた。
ずっとそうして耐えようとしたが、丹生谷はそうさせまいと、
凸守の鼻を上からつまんで引っ張って無理やり口を開かせ、
舌を入れてグチャグチャと中をかき回した。

「うぅぅぅぅ〜〜!!」

凸守は足をパタパタと動かした。
鼻の痛みと口の中の生臭さで、一度止まりかけた涙が、再びボロボロと目尻からこぼれた。
最悪なファーストキスだった。
これに比べれば、牛乳なんて大したことがないと思えるほど、ひどい味だった。
あまりの気持ち悪さに凸守が本気で吐き気を催し、「うぷっ」と頬を膨らませたところで、
ようやく丹生谷は唇を離した。

「うふふ、ファーストキスはどうだった?」

丹生谷はうっとりして、凸守の唾液が付いた自分の唇を舐めていた。

「えっ…えぐっ…おぇぇぇ…」

凸守は胸を押さえ、苦しそうに口から透明な粘液を垂らしていた。
それは丹生谷が無理やり飲ませようとした唾液だった。
『最悪』以外の感想を抱く余裕も無く目を白黒させてえずく凸守の姿は、
丹生谷の気分を害すどころか、むしろ興奮を煽った。
しかしもちろん、それだけでは満足できない。

「まだまだやるわよ、次が本番…フフフ、犯すわ、犯してあげる、中坊…」

聞こえないほどの小さな声で、丹生谷はブツブツと狂気を呟き、
もはや一切抵抗の出来ない凸守の体を一度持ち上げ、
床に仰向けに寝かせると、その上に馬乗りになった。

「ひっ、ひぃっ、ごめんなさい、ごめんなさいデス…」

えずいたことが丹生谷の逆鱗に触れ、タコ殴りにされるのだと勘違いした凸守は、必死になって謝罪した。
丹生谷はしばしその懇願を楽しんでから、彼女のプニプニとした頬を指で突っつき、全く違う用件を切り出した。

「あんた、オナニーしたことある?」
「…へぇぅ?」

凸守はきょとんとして、少し考えてから、恐る恐るゆっくりと首を横に振った。
どうやら、丹生谷の言った短いカタカナ語の意味を理解していない様子だった。
なにせ今現在、中二病が人生最大の楽しみである凸守には、性欲がほとんど無かったのだ。

「ウソ、本当に?なにそれ…あー、たまんない、犯しがいがあるわぁ…」

丹生谷は感激した。興奮で背中がブルブルと震えだし、声が上ずる。

「じゃあ、私がオナニーのやり方、教えてあげる…!」

凸守が無垢であればあるほど、『穢したい』という丹生谷の欲求は満たされる。
丹生谷は宣言すると、右手を凸守のスカートの中に入れた。
左手のほうは自分のスカートの中に入れた。

「ひゃぁっ?!」

誰にも触れられたことの無い場所に侵入され、凸守は仰天して反射的に膝を立てたものの、
それはほとんど何の意味もなさなかった。
丹生谷は爪の先でパンツの端をつまんで横にずらし、唾液で濡らした指先をクニクニと小刻みに動かして、
凸守の未成熟な性器をいじった。
同じように左手も動かして、自分も刺激した。
丹生谷はパンツを穿いておらず、すぐにクチュクチュと卑猥な音が立った。

「これ、ここ、クリトリス。これ触ると、気持ちよくない?気持ちいいでしょう?」
「うっ、うぅぅっ…」

凸守は首を横に振った。
何も感じないどころか、むしろ苦痛だった。
隠し切れない嫌悪感が表情ににじみ出て、可愛い顔がクシャクシャに歪んでいた。

「ああ、気持ちいいぃぃ〜…!」

丹生谷は歓喜した。
サディストにとっては、相手の苦痛そのものが自分の快感になるのである。
左手を振るように激しく動かすと、スカートの裾が跳ねて、丹生谷の陰毛が見えた。
それは硬くて長い縮れた真っ黒な毛で、性器全体を覆うようにびっしり密生していた。
おまけに彼女がいじっている部分からは、黒ずんだ秘唇が垂れ下がるようにはみ出していた。
その中に中指を一本入れながら、親指でクリトリスも器用に刺激する。
同時に凸守の性器もいじり続けて苦痛を与え、自分だけが快感を募らせていった。

「イイッ、気持ちいい!イキそうになってきたっ…!!」

絶頂が近づくと、丹生谷は前のめりになって叫び、再び凸守の唇に吸い付いた。

「むぅぅぅっ??!!」

必死に黙って耐えていた凸守が、口を塞がれてたまらず声を発した。
そのくぐもった悲鳴も、小さくてムチッとした唇も、
柔らかくてフワフワの舌も、甘くてトロリとした唾液も、全てが丹生谷を喜ばせた。
彼女は生臭い舌を凸守の口内に深く挿入し、
奥のほうで縮こまっている丸い舌をレロレロ愛撫したり、歯を舐めまわしたりした。
それから自分の舌先を凸守の舌の裏側にねじ込んで、
そこを何度もつついて無理やり分泌させた唾液をジュルジュルと音を立ててすすった。
それを全て飲み込むと、丹生谷は顔を上げ天井に向かって、高一女子とは思えない野太い声で絶叫した。

「うお゛おおおおっ!!イクううううぅぅぅ!!!」

最後の瞬間だけ、凸守のスカートから右手を抜いて、両方の手を使い自らを刺激し、丹生谷は果てた。

「お゛っ!お゛おっ!お゛お゛おんっ!!」

背中を反らして動物のように尻を高く上げ、凸守の胸に頬擦りしながら、
性器をギューッと押さえ、ビクンビクンと痙攣した。
絶頂はさほど長くは続かなかったが、
痙攣が止まると丹生谷は呆けてしまったかのように「ハハハハ」と笑いはじめた。

「こ、こんなにすごいの、初めて…もう一人でなんて、やってらんないわぁ…」

指で押さえた性器から、ポタポタポタッと黄色い液体が漏れだした。
今が最高に幸せな気分の丹生谷は、せっかく弛緩した筋肉を今さら力ませて、
それを止める気にはならなかった。
温かい滴の勢いは次第に増してゆき、
やがて湯気を出しながらジョババババッ、と勢い良く凸守の下半身に降り注いだ。

「言っとくけど、まさかこれで終わりだなんて思ってないでしょうね?」

自分の股間をティッシュで拭き、スカートをパンパンと叩いて身なりを整えながら、丹生谷は言い放った。

「…ぇ」

尿にまみれ、どうすればよいか分からないというふうで、
その場に座り込んだままの凸守は、すがるような目で丹生谷を見上げた。

「あら、分からない?なら教えてあげる」

丹生谷はもっともらしく、中二病の彼女に分かりやすいように、
旧約聖書に記述されたエピソードを簡潔に引き合いに出した。

「愚民を指揮して必死にエジプトを脱出したモーゼは、
たった一回犯した間違いを神様に許してもらえなくて、
一人だけ約束の地に入れなかったでしょう?」

丹生谷はそこで一呼吸置き、男を惑わす得意の作り笑顔でニコッとしてから、
真顔に戻って薄目を開け、凸守を睨み付け、地獄の底から響くような低い声で、続けた。

「…あんた、私のこと何回モリサマーて言った?」
「そ、それは…うぅぅ…」

凸守は答えられず目を閉じ涙を流した。
絶対に許してもらえないと悟った。

凸守だっていつかきっと、いやほんの数年後には、
必ず中二病に飽き、六花のこともどうでもよくなって、
そうすれば普通の女の子と同じく、恋に夢中になり、
優しくてかっこよくて頭の良い彼氏が出来て、幸せに暮らせるはずだった。
天使のように愛くるしい凸守には、その資格があるはずだった。

しかし今、その可能性は丹生谷によって、永遠に奪われてしまった。

「なによ、そんなに泣くことないじゃない。次からはメリケンで殴ったりしないから平気よ、フフフ」

丹生谷はあっけらかんとして、シクシク泣く凸守の頭を撫でた。
この二重人格でサディストな女の異常性欲の処理を、凸守はこれから一生かかって務めなければいけない。

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